♪ダッタ タッタ タラッタッタラ… 「サ、サバだ---!」 いつ入ったんだろう? おかしいなぁ…あれ? あたし、いつから獣王なんか打ってたんだっけ? さっきまで確か… 「わぁぁ!」 ハッと我に返って、リコは飛び起きた。 気がつくと部屋中にサバの「着信音」が鳴り響いている。 朝の目覚ましダ。時計を見ると、6時31分。 「誰だよ、こんな時間に目覚ましセットしたの!」(リコよ) 寝起きのリコは超不機嫌。たぶん誰にも負けない位不機嫌なのダ。 最近朝が弱い、起きれない。 これがパチンコ屋さんに並ぶと言ったらそそくさと起きて支度するのだけれど、 会社だと思うと、もうひとりの自分がリコをまた寝かしつける。 「7時までもうちょっとだけ寝なさい」(もうひとりの自分) 「はぁい…」(リコ) それからほんのちょっと眠りにつく。 すると、今度はアパ-トの階段をドカドカと駆け降りる音で目が覚める。 隣の部屋のコカコ-ラのおっちゃんだ。 いつもドカドカと駆け回る習性があるのダ。 「うるさいなぁ-!何時だと思ってんだよ!」(まだ不機嫌) ん?何時?まだ6時40分頃だろう! 確認のため傍にあった携帯を開いた。 「10月15日(月) 8:20」 は、は、はちじ~?!?!(しかも20分!!!) まだ7:45とかならかわいい。 会社は8:30から。行くまでの道のり、おおよそ40分かかる。 となると、8:20という時間は「グリコの看板時刻」! もう、おてあげダ。 しょうがない、今日も「病院」にでも行くコトにして、 11時頃出社するとするか…。 その会議の結果、二度寝ならぬ三度寝に突入しようと寝返りを打った時、 昨日の出来事を思い出した。 昨日。前の日から「明日は810番台!」と決めていたのに、 朝目が覚めると8時で、その810番台を取られてしまっていたのダ。 それが、なんと6!! 悔しかった…あれは本当に悔しかった。 しかもその6、6000枚しか出なかった。 リコだったら、リコが打ってたら絶対万枚出してやったのに! リコがもし6を打ったら… 「よし!行こ!行ってみるか!」 そう思いついて、パッと起き上がるリコ。 こうなると支度の早いリコ。(笑) 実は今日狙い台があったのダ。 787番台か788番台か800番台、このどれか! 行ってみてハズれたら会社行けばいいわね。 そう思って会社に電話。 「病院行くので、ちょっと遅れます」 こうして、S病院へ直行。(爆) 到着するとすでにたくさんのサバ中毒患者たちであふれかえっていた。 この分だともう取られちゃってるかなぁ… 駆け足で狙い台付近にたどり着くと、なんと空いている! 800番台にはタバコが入っているが、787番台と788番台はあいている! どっちだ?リコ!どっちだ?! ん?もしかして787番台って金曜日出てたかもしれない?あ!出てたわ! じゃあ今日は… 「こっちだぁ--!」(一応アドリブ王子の真似) ほんの数秒の判断で、とっさに788番台に携帯を投げ入れる。 (だからすぐ壊れちゃうのよね) この判断が、生死の別れ道だったとはその時知る余地もない。 「おまたせいたしました」 その放送の声と同時に「たららららん」とコインを投入。 そして毎回恒例の「低高チェック」! 結果は…パパッSUMMIY~♪ 「隊長!高確率でした!!」(といっても誰も仲間はいない) よし!第一喚問突破! 朝座った獣王のフラッシュが2回点滅したのは、何ヶ月ぶり?(笑) 嬉しいけれども、6じゃなかった場合困る。 そのままやめて会社に行ってもイイけれど、 5の可能性もあるし、2の可能性もある。 どうしよう…。 そんなコトを考えながら、打つコト50G目、ドット非作動でハズレ目。 「オオッ、これでサバ入りしたらおもしろいのにな~」 そう思うも、次のゲ-ム右ナナキ…ビック。 「せっかく高確率だったのに、なんかもったいないなぁ~」と思いつつ消化。 ビック終了後、80G位まわした頃だった。 ドットダチョウで、右チェ・チェ・チェナナ! (E氏に言わせると「チェナナナ」←いっこ多い)(爆) ついに出た!ハズレ目! しかも確認すると、思い切り高確率。 これが入らなかったら、リコ会社行き決定。 まだ時刻は9時半。 ちょ、ちょっと早すぎたんじゃない?
走り去って行ったダチョウを見送りながら、まずはオバケの心配。 緊張の次のゲ-ム。中段チェリテン…ホッ。 ここでオバケじゃ、元も子もない。 次のゲ-ム、ドットにしまうま。 もし中段チェリテンで、しまうまいなくなったら…サバ入り全否定! ドキドキして、中押し…中段チェリ-!しまうまは…?! 見ると、しまうま走ってその後をダチョウがヒュ--ン! 「よ、よかったぁ…」 ホッと胸をなで下ろす。あぁ、心臓によくないわ。 また数ゲ-ムまわすと、今度はマング-スが左に走ってダチョウがコンニチワ! 「あら、奥さん。お熱いんじゃございませんの?」 そう思っていると、なんと15枚役告知! 「あっちィ---!」 15枚の払い出し音。 もしかして?もしかして?ひょっとして?! 「奥さん、押してみてください」(誰?) ♪ダッタ タッタ タラッタッタラ… 「サ、サバだ---!」 よっしゃ--!!!(心の声) そして心の中でガッツポ-ズ! でも顔は平常心。(これがプロの基本ってもんよ)(いつの間にプロに?!) ところがサバ10。 ちぇ~つまんないの! しかも、50Gたってもドットに何も現れず、単発。 高確率で単発?!なんたるコト!!! 朝からいきなりハズレひいて、6否定をくらった隣の人が、 「ケッ単発じゃん」という顔でこっちを見る。(たぶん) ふん!ハズレひいて入らないよりマシだわい! ん?待てよ…? ハッとして、頭の中でリコのサバンナ辞典を開く。 「設定6は低高関係なく、単発が多く2連がなく次が3連。それ以上は1/1024」 あららッ もしかして、チャンス? 実を言うとこの時点で心の中の「思い込み世界一リコ」が走り始めていた。 「ろくかもよ、アンタ!ろくじゃないの?!」 そう思う気持ちを「待ってくれ…もうちょっと待ってくれ…」と抑えつつ、 気がつくと現金投資。(飲まれたのかよ!BY三村) そして、サバ10単発から300G程たった頃だった。 またまたドットダチョウ様で(昇格)チェナナどすん! ついに来てしまった、正真正銘の低確率でのハズレ目。 これで何事もなかったら、6じゃないどころか、 さっきの高確率で単発だったコトも悔やまれる。 次、何も出てこない。 次、何も出てこない。 次、誰もいない。 次、ドットし~ん。 「ハァ…」 これだから獣王ってスキじゃないんだよ~! べらぼうめ!(なんでドンちゃん?) ふん!期待させやがってぇ!
ところが、忘れた頃、ダチョウの奴が(格下げ)出てきた。 ヒュ--ン! 続けて、まだダチョウ君が(ちょっと昇格)ヒュ--ン! やる気なしお体勢になっていた体を思わず起こす。 すると隣の顔見知りの人が、 「サバじゃない?」 キャッ!バキュ--ン! その言葉が、思い込み世界一のリコに引火。 その火がメラメラと燃える中、なんと…来ました、動物勢揃い! ♪チャッチャラチャチャラ … 動物たちが愉快に踊っている。 サバか?サバチか?入っちゃうのかぁぁぁ?! 中段チェリテン! ドット?そんなの見るより、押した方が早いわい! ドットを何も見ずにMAXBETをばし--ん! ♪ダッタ タッタ タラッタッタラ… 「キャ--ッ!」 本当は、その場で倒れそうになるリコ。 でも平常心を装い、当然のように消化。 …しているつもりがなんと!手が震えているじゃないの! 「だってだって…恐かったんだモン!」(泣きべそ) そのサバが3連。 ろく!きっと、ろく!! そう、ついにリコ「憧れ」の「夢」の獣王の設定6に座ってしまったのだ! 思えば初めて獣王を打ったのが6ヶ月前の5月6日。(細かい) それから今日までの6ヶ月間、いろいろあった。 1日で15万を獣王にはたいたコトもあった。 13万使って泣いた時もあった。 設定5のハマリの部分だけ打って、そのあとものすごいオカマ掘られたコトもあった。 そして今日!その獣王の6を手に入れたのだ!(熱) 万枚?ひょっとしたら、2万枚?! そんな「先走り世界一リコ」が走る中(イッパイいるのね)、 打つコト今度は150G、またサバ単発1回。 この時、本当に6だと再確認した。 こうなったら、ブンまわすしかないッ! 目標1時間600ゲ-ム。閉店までに8000Gまわしたい。 誰ともしゃべらず、席もはずさず、ただひたすら打つリコ。 昨日の6で6000枚と同じ目にはあいたくないッ! ところが、コインは一向に増えない。箱半分まで行ったと思ったら、また箱抱えて打つ…の繰り返し。 300G感覚でサバが来るものの単発ばかり、 ビックがきてやっと箱にコインを少し増やせるカンジ。 その状態がなんと午後2時まで続く!!
向こうの方ではサバ連で$箱何いくつもつんでる台があるのに、 リコはいまだに$1箱。6よ!6なのよ!なんなの一体! あまりにもショボすぎて、みんな$4箱持ってる台が6だと勘違い。 たぶんリコの存在には気づいてナイ。(恐らく)
それでも獣王の6のプレッシャ-というものはすごい。 出さなきゃ出さなきゃ! でも…サバは単発、3連してもその後また300Gハマリ。 そんな状態が続いて、やっと夕方。ビックが連チャンして、2杯目に。 ところが、夕方仕事帰りにやってきた作業服の若造が、 隣の台で千円でビックをひいて、すぐサバ入り。 サバ連であっとゆう間に、2杯。 2杯目の箱を上にあげながら、リコを見下ろす若造。(悲観的) 「ちょっとアンタ、あたし朝から打ってきてやっとのコト2杯なのに、どうゆうつもり!」 …と言いそうになる。(言えないっつうの!) そしてまたウダウダ、若造が来てからサバが1回もこない。 ハズレを引けない自分にブチ切れそうになるリコ。 ただイライラするばかり。 6とは知らない隣の若造が、 リコの台のサバ25回の表示を見て、長いサバを昼間ひいたんだと思ったのか、 「どうせ全部飲まれちまうよ」と、こっちを見ている。(どんどん悲観的)(笑) 悔しさでイッパイになって限界に近づいた頃、ふと順押しでドット非作動ハズレ目出現。 6の特権はこれ! 平気と次のゲ-ムで中段チェリテンをしてくれる!突然皿のコインを箱に移すリコ。 若造が「うん、やめた方が正解だろ」とこっちを見る。(ホントかよ!BY三村) フッフッフ!誰がやめるってんだ! 入ったんだよ-サバが!(なんで威張ってるのかしら) 箱に移す間、ダチョウ神が(超昇格)頻発。 そしてマング-ス右に走ってチェリテン、カバがほがぁぁ-! 「もォ!カバ君出てきちゃダメでしょ!」 不思議そうに見ている若造。首を傾げてる。 カバ君ひっくり返ってライオンさんがガォ-ッ! もちろんリコはドットオ-ルキャンセル。 ル-レットなんか見ずに、ばしり!(本日26回目のBET強打) そのサバ中にハズレ目!上乗せ!その潜伏中にまた15枚役告知でチェナナ!また上乗せ! ハズレ~ハズレ~、どんどんハズレてくれ~ィ! 何も知らなかった若かりし頃、自販機で「ハズレ」が出ては、 福引きで「ハズレ」が出ては、くじで「ハズレ」が出ては、 「ハズレ」なんて、キライなリストの中に入っているものだった。 しかし!今となっては、愛する「ハズレ」! これは獣王をやる人にしかわからないはず(れ)。(ひつこい)
こうして上乗せで、サバ13連。しかもサバ30ばかり。一気に4杯となった。 やっとリコの台の存在が明らかになり、まわりのみんながやめていく。 昼間サバ連した人たちも、天井くらって帰っていく。 絶好調のまま、5杯目を迎えた。 ん?5杯目?! 実を言うと、うちの店には「壱拾萬両」と書かれた木箱がある。 4杯以上出ると店員さんがやってきて、それに入れ替えてくれるのダ。 かなり大きくて、10万(5000枚)は入る。 この木箱に入れられるコトは、かなり嬉しいもの。 この木箱制度は(制度?!)最近始まったばかりで、 普段大花火でせこせこ数万を稼いでいるリコはいまだ未経験。 もしかしたら…今日こそ念願の木箱か?!(素人) 5杯目をカチ盛りにしながらサバを消化中、とんとんと肩を叩かれた。 もっ、もしや?! 「すいません、大きい箱に移してもよろしいですか?」 キャ--ッ!来たよ来たよ!木箱が!! 本当は「待ってました!」と言いたい程嬉しいくせに、 「あ?あぁ、いいですよ」と、さも何も知らなかった普通の顔で返答するリコ。(素直じゃないヤツ)(笑) そして念願達成!木箱に入れてもらう。 ところが普通の人は$箱3杯で木箱イッパイになるのに、リコがカチ盛りしすぎて、 $箱2杯でイッパイに。(爆)店員さんに「す、すごいですね…」と、ちょっとビビられる。 ご機嫌なリコ。出玉絶好調の、サバ中、突然音楽がストップ。 「あら!何か入っちゃったわね!」 次のゲ-ム、右ナナキ!ビックだ! 急いで6杯目の箱を取りに行くリコ。 箱にコインを移して上において、 左リ-ルを押すと…なんとチェリ-! そして次のゲ-ムで、右チェナナ! 「象かよ---!!」(怒の三村) これには笑った。 隣に誰もいなかった&そのあとすぐビックが入ったからよかったものの、 かなり恥ずかしい一瞬だった。 普通あそこでチェリ-出る? ま!でも6だし、許してアゲル!(超ご機嫌)
ところがどっこい。 夜、急に台がしんとなる。 ビックもこない、サバがたまにちょこっと来るだけ。 そしてなんと夜9時半から、誰もがビックリ700Gのハマリ! はい?もしかしてこのまま天井行ってしまうの? …とゆう位、うんともすんとも言わない。 700G目にして、やっとチェナナが出てサバ入り。 でも10の単発。 その後また150Gのハマリ… 「ただいまの時間を持ちまして…」 しゅ--りょ---!!
結果報告
この怒りは誰にもぶつけようがナイ。 なんと最後結局ハマって終わってしまったのダ。 まわしたゲ-ム数8218G。 ブンまわした!悔いのない、ゲ-ム数のはず! なのに…
そして結果- 機種:獣王 788番台(設定6) 投資:8000円 換金:8400枚(168000円) 総ゲ-ム数:8218G ビック:21回(1/391) オバケ:12回(1/684) サバ:55回(1/149) はずれ:35回(うち33回サバ入り) (1/234) 単発だった回数:22回 3連した回数:11回 トイレ:2回(30秒×2) 会社に電話:1回(1分) ジュ-ス:3本 嬉しかった瞬間:とにかくチェナナの出た瞬間 哀しかった瞬間:ナナキで箱移してチェリ-
コメント: こう見てみると、ビック以外はほぼ確率通りにひいている。 なのに、なんで8000枚? 万枚行くと思ってなかったらこれ程悔しくはなかったと思うけれど、 やっぱり悔しい。 しかもビック間、900Gハマリって一体?! でもやっぱりなんといっても、ハズレが全部入るというのは気持ちよかった! 6のチェナナは、天国への階段!! 回胴人生、最良の日でした。
ちなみに夜眠る時、ライオンのガォ-ッという声やら、 マング-スの走る音が耳について、 離れなかった・・・(サバ中毒症状再発) |